2017年6月4日日曜日

エンパグリフロジン(SGLT2阻害薬)に腎保護作用がある?

Empagliflozin and Progression of Kidney Disease in Type 2 Diabetes

N Engl J Med 2016;375:323-34.

【概略】
糖尿病患者では心血管イベントや腎機能悪化が問題となる.EMPA-REG OUTCOME試験では心血管イベントに対してのエンパグリフロジンの有効性を認めたが,微小血管障害として腎臓ではどうか検証した.
エンパグリフロジンとプラセボの割り付けで,腎機能悪化は,前者で12.7%,後者で18.8%で有意差を認めた(p<0.001)
よって,結論として,エンパフリグロジンは腎機能悪化の抑制を示した.
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今流行しているSGLT2阻害薬に関する論文.
何やら心不全に有用だったりとか,いろんな報告がされているが,腎臓にも有用だとしている.新しい薬なのにここまで推されると何やら不安になる.
EMPA-PEG OUTCOME試験では,コントロール群のA1cがずっと8%超えていたので,単純にA1cのコントロールが悪い事が腎機能の悪化に寄与したのでは?と思ってしまうが….
今後の動向に注目しておく.

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