Corticosteroids in IgA Nephropathy
Am J Kidney Dis. 2017 (article in press)
DOI: http://dx.doi.org/10.1053/j.ajkd.2017.10.004
DOI: http://dx.doi.org/10.1053/j.ajkd.2017.10.004
TESTING studyや,STOP-IgAN trialの結果などを踏まえての,IgA腎症におけるステロイドを論じたもの.
今までの結果が分かりやすくまとまっています.
おおざっぱに(恐れ多くも)まとめてしまえば,
・ TESTING studyではステロイドが否定されたわけではなく,一定の効果は示しており,腎機能が悪い患者がいることなどが,副作用が大きくなった原因ではないか
. STOP-IgAN trialでは蛋白尿が軽微(1g/day未満)だったりマイルドなeGFR低下例が参加していたことで,ステロイドの有用性が示せなかったのではないか
(他にも2つ論文が示され,ステロイドの有効性が論じられています)
・ というわけで,我々としてはeGFR 30以上で,蛋白尿1g/day以上の症例ならステロイドで治療するメリットがあると考えている
という内容.ステロイドも,内服は可能なら隔日投与にするようです.
隔日投与は一般的に行われることも多いと思いますが.
(up to dateにも記載があります)
著者は,一人はNEFIGAN study(Lancet. 2017 May 27;389(10084):2117-2127.)のメンバーみたいです.
まだphase 2b trialなので紹介しませんでしたが,こちらの結果も楽しみです.
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